KIT : 1/48 AIRFIX HAWKER SEA HURRICANE MK.IB A05134
シーハリケーン Mk.Ib
ハリケーン(Hawker Hurricane)は、イギリスのホーカー・エアクラフト社によって1930年代に設計されたレシプロ単発・単座戦闘機である。第二次世界大戦においてイギリス空軍を始めとする連合軍で使用され、バトル・オブ・ブリテンなどで広く活躍した。スピットファイアとの競争作として知られる。
1930年の初めに、イギリス空軍の爆撃部隊強化に貢献したトレンチャード卿が退役し、新たにイギリス空軍司令官に着任したジョーフリー・サーモンド (Geoffrey Salmond) 大将は防空戦闘機の交代を計画した。この頃のイギリス空軍主力戦闘機は複葉、最高速度が約360km/hで武装は7.7mm機関銃2丁というホーカー フューリーであった。航空省は仕様書F.7/30を作成し、全金属製、最高速度400km/h、7.69mm機関銃4丁という要求をメーカー側に掲示した。しかし、折りしも世界恐慌の真っ只中で軍事予算が大幅に削られた影響を受けていたこともあって、航空省が選定することになったのは複葉のグロスター グラディエーターであった。 1934年、財政に余裕があったロールス・ロイス社がPV.12 エンジンの開発に成功し、これが契機となってホーカー社はシドニー・カム (Sidney Camm) 技師の主導で単葉単座戦闘機の開発に乗り出した。1935年までに設計案が提出され、航空省はホーカー社の設計案向けに仕様F.36/34を作成し、同年の1935年2月21日に試作機の製作も許可した。
試作機は1935年11月6日に初飛行を行った。同月にハリケーンと名づけられた、この機は翼や胴体には木材や帆布を多用し、エンジンやコクピットは鋼管をアルミニウム合金で覆ったものであり、前時代的といわざるを得ない旧式な構造だった。 ハリケーンの4か月後に登場するスーパーマリン スピットファイアのような全金属製・モノコック構造の最新戦闘機とは対照的である。これはホーカー社の製造技術はもちろん、全金属製に生産ラインを対応させるのは非常に困難であったからである。一方で軽くて頑丈でもあり、その余裕のある構造から戦局に伴う改良への適性、被弾時の機体や乗員のサバイバビリティにも優れていた。
武装商船(CAMシップ)に搭載するため、ハリケーン Mk. Iから改造されてカタパルトで商船から射出するハリキャット (Hurricat) が使用されていた。しかし、これは射出したきり着艦できないため、陸上基地まで飛んで行って降りるか、さもなくば機体を放棄、または海面への不時着を余儀なくされた。パイロットが上手く脱出できれば商船や駆逐艦に救助された。また、搭載されるハリケーンは、最前線の部隊に所属していたものから改造されており、カタパルトで射出する際に損壊してしまう例すらあった。ハリキャットはハリケーン Mk. Iから50機ほど改造され、後にシーハリケーン Mk. IA (Sea Hurricane) と命名された。これに対処するため、ハリケーン Mk. IIAを射出用の滑走器具と機尾に着艦フックを取り付けたシーハリケーン Mk. IBに改造され、1941年10月から小ぶりの飛行甲板を持つMACシップに搭載して運用され、重要な船団を守る戦力となった。 シーハリケーン Mk. ICはハリケーン Mk. Iからの改造で滑走器具と着艦フックは同様に装備されたが、ハリケーン Mk. IICで採用された主翼を装着することで機関砲4門を搭載し、1942年2月から配備された。シーハリケーン Mk. IICは当初からイギリス海軍の艦隊航空隊 (FAA) 用に生産された。 イギリス海軍は艦上戦闘機にシーグラディエーターしか保有していなかったため、急降下爆撃機であるブラックバーン スクアから発展したブラックバーン ロックや複座のフェアリー フルマーで艦隊の防空を行っていた。ハリケーン Mk. ICとMK. IICは、液冷エンジン特有の長い機首を装備し、前下方視界に優れず、また低空低速時における失速の危険など、艦上戦闘機に向いているわけではなかったが、イタリア空軍を相手とする地中海において活躍し、スピットファイアを艦載機化したシーファイアと比較してハリケーンはその堅牢性が認められた。
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SPECIFICATIONS :
ROLE : FIGHTER
CODE : Mk.Ib
NAME : SEA HURRICANE
FIRST FLIGHT : 1935
MANUFACTURER : HAWKER
LENGTH : 9m.55 WINGSPAN : 1219.m HEIGHT : 3.98m EMPTY WEIGHT : 2,560kg
ARMAMENT :
NOSE | – |
INSIDE WING | 8×7.7mm MG |
BEHIND | – |
SIDE | – |
BODY | – |
UNDER WING | – |
CREW : 1
ENGINE : Rolls Royce Marine XX V12 Liquid Cooled Engine 1,280hp
MAX SPEED : 529km/h
FERRY RANGE : 750km
SERVICE CEILING : 10,100m
ADDITIONAL:
–
REVISION DESCRIPTION:
シーハリケーン Mk.Ib
ハリケーン Mk.IIa に射出用の滑走器具と機尾に着艦フックを取り付けたものが
シーハリケーン Mk.Ibとなる。
PARTS LIST:
1/48 エアフィックス製 ホーカーシーハリケーン Mk.Ib A05134
1/48 ファインモールド イギリス空軍機用シートベルト NC6
真鍮線 0.2mm, 0.3mm, 0.5mm
銅線 0.3mm
アルミ線 0.3mm
プラ棒, プラペーパー
SPECIAL COLOR:
Hambrol 24 Replaced with CREOS C113
Hambrol 90 Replaced with CREOS C368
Hambrol 123 Replaced with CREOS C333
Hambrol 224 Replaced with CREOS C12を使用。
その他の基本色類は適宜同名色を使用。
TIMELINE:
2020年12月 製作
REF.#A-001-013
あとがき:
–
編集 鴣囃子裕二@軍艦堂 トップへ
Lieutnant Richard John (Dickie) Cork (DSO & DSC), No.880 Naval Air Squadron, Fleet Air Arm, HMS Indomitable, Operation “Ironclad”, Diego Suarez, Madagascar, May 1942