観測機

IJN Mitsubishi F1M2 Pete

KIT : 1/48 HASEGAWA MITSUBISHI F1M2 TYPE 0 OBSERVATION SEAPLANE MODEL 11 JT96

零式観測機一一型
零式観測機(れいしきかんそくき)は、太平洋戦争中に運用された日本海軍の水上観測機・偵察機。略符号はF1M1-M2、略称は零観(ゼロカン、れいかん)、または「観測機」。連合国コードネームはPete(ピート)。また、零式水上観測機と通称されることもある。
海軍省は1935年(昭和10年)に短距離偵察と弾着観測を主任務とし、高い空戦能力を持つ複座水上偵察機の試作を十試水上観測機の名称で愛知航空機(現・愛知機械工業)と三菱重工業に指示した。これは、従来の水上偵察機に水上戦闘機的な性格を持たせ、敵の同種機の妨害を排除しつつ、任務を遂行できる機体を目指していた。
三菱が試作した機体は、速度を犠牲とし、空戦能力と上昇力を重視して、あえて複葉機とした。胴体は全金属製のセミ・モノコック構造で、細身の楕円状の主翼を有している。フロートや主翼間の張り線 1]や支柱は極力省き、尾翼も片持ち式とし、空力的に考慮された設計となっていた。
当初のエンジンは中島飛行機(現・SUBARU)製「光」(単列・出力約700hp)であったが、三菱製の新型エンジン「瑞星」(複列・出力約800hp)が完成したため2号機ではこれに換装したところ、速度面などが大幅に改善し、最高速度370km/h、5,000mまでの上昇力9分と、高性能を発揮した。
1940年(昭和15年)12月、「零式一号観測機一型」として制式採用された。
太平洋戦争では、本来の任務である戦艦の着弾観測に活躍する余地がなかったため、ほぼ水上偵察機として使用されていた。 しかし、本機は複葉機ながら補助翼の一部を除き全金属製の近代的な機体で、無類の安定性と高い格闘性能を持っており、二式水上戦闘機よりも軽快だったという。特設水上機母艦「神川丸」や「國川丸」にも配備され、アリューシャン方面やソロモン方面ショートランドなどに展開。船団護衛、対潜哨戒、敵施設の爆撃、さらにはその卓越した空戦性能を生かしての離島の基地における防空など、時として二式水戦と肩を並べ、様々な任務で幅広く活躍した。
太平洋戦争の中期までは戦闘機の代わりとして米戦闘機や爆撃機と空中戦を行うこともしばしばあり、複葉複座の水上観測機ながら敢闘、零戦隊と協力してのP-38 ライトニングの撃墜報告や、P-39 エアラコブラ、F4F ワイルドキャットの撃墜報告などを行っている。
速度性能と武装で決定的に不利となった1945年(昭和20年)2月16日ですら、アメリカ本土空襲で有名な藤田信雄少尉が操縦する鹿島空の零観が本土に来襲したF6F ヘルキャットを迎撃し、格闘性能を活かして1機を未確認撃墜(藤田は機首7.7ミリ機銃の射撃によるエンジン発火状態での撃破確認であるが、近隣の香取空がF6Fの地上墜落を確認している)するという戦果を上げた。
1943年(昭和18年)以降は船団護衛や対潜哨戒が主務となり、第一線からは退いたが終戦まで活動を続け、一部の機体は特攻機として沖縄戦で使用された。また、複操縦装置を搭載した練習機型が零式練習用観測機(F1M2-K)として生産されている。生産は三菱の他佐世保工廠でも行われ、総数は約708機(三菱528機(試作機4機含む)、佐世保約180機)である。
この機体より以前、海軍の機銃発射把柄きじゅうはっしゃはへいは操縦桿に装備されていたとのことである。しかし、これでは肝心の機銃発射の際に操縦桿が微妙に動いてしまい、自然に機体の姿勢も変わり、命中精度が落ちる欠点が有った。当時零観搭乗員であった間瀬平一郎の指摘により、発射装置をスロットルレバーに移動したところ、非常に良好な結果が得られ、海軍では終戦までこの形態が標準になったとのことである。本機の格闘性能は良好で、採用前のテストでは九六式艦上戦闘機とほぼ互角の戦いを見せたという。ただし、1942年はじめ頃に錬成航空隊で訓練を行ったパイロットの証言によれば、いかに機動性が良いとは言え、さすがに九六艦戦にはかなわなかったようだ。

Wikiより GFDL上の著作権表示
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SPECIFICATIONS :
ROLE : OBSERVATION SEAPLANE
CODE : F1M2
NAME : PETE
FIRST FLIGHT : 1936 (PROTOTYPE)
MANUFACTURER : MITSUBISHI
LENGTH : 9.5m WINGSPAN : 11m HEIGHT : 4m EMPTY WEIGHT : 1,928kg
ARMAMENT :

NOSE2×7.7mm MG
INSIDE WING
BEHIND1×7.7mm MG
SIDE
BODY
UNDER WING 2×60kg

CREW : 2
ENGINE : Zuisei Type13 14-cylinder, air-cooled, twin-row radial engine 800hp
MAX SPEED : 370km/h
FERRY RANGE : 1,070km
SERVICE CEILING :9,440m

ADDITIONAL:

REVISION DESCRIPTION:
一一型
諸元に準ずる量産型

PARTS LIST:
1/48 ハセガワ製 三菱 F1M2 零式水上観測機 11型 JT96 (パッケージ表記 正確には零式観測機)
零式観測機用マスキング
ニッケルチタン線ストレッチ線
真鍮線0.2mm, 0.3mm, 0.5mm
ハセガワ製専用エッチングパーツ QG32

SPECIAL COLOR:

TIMELINE:
2020年11月 製作
REF.#A-001-006

編集 鴣囃子裕二@軍艦堂 トップへ

水上機母艦千歳所属甲木清美一飛兵(操縦)寳田三千穂二飛曹(偵察)乗機 ソロモン諸島 1942年10月

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