航空母艦

1/700 航空母艦 龍鳳

龍鳳(りゅうほう/りゆうほう)は、日本海軍の航空母艦。公式類別では瑞鳳型航空母艦に属する。潜水母艦大鯨(たいげい)として竣工し、後に航空母艦へ改装された。大鯨とは巨大な鯨という意味。
1930年(昭和5年)4月22日に調印されたロンドン海軍軍縮条約で、日本は主力艦に続いて補助艦艇の保有を大きく制限された。そのため海軍は、制限がなかった10,000トン以下の潜水母艦や給油船などを、あらかじめ戦時にいつでも航空母艦に改造できるように設計、建造した。こうして、潜水母艦大鯨、高速給油艦剣埼(祥鳳)、高崎(瑞鳳)が建造されることとなった。この3隻は全て横須賀海軍工廠で建造された。
後述のように船体構造に溶接を広く採用、日本海軍では小型の敷設艦八重山で建造の経験があったが、大型艦では初めての試みであった。また主機にはディーゼルエンジンを大型艦艇で初めて採用、航空母艦へ改造した際は煙路の問題と航続距離の伸延に有利となるはずだった。
1942年(昭和17年)10月20日に舞鶴鎮守府へ転籍。第一警備艦に指定される。11月28日に航空母艦への改装を完了した。11月30日に龍鳳と命名され、航空母艦としての道を歩み始めた。
祥鳳(剣埼)と瑞鳳(高崎)の空母改装にあたり、日本海軍は架空の起工日と進水日を設定した。このため本当の起工順は(1番艦:大鯨 – 2番艦:剣埼 – 3番艦:高崎)だが、瑞鳳型航空母艦としての関係は(1番艦:瑞鳳《高崎》[84] – 2番艦:祥鳳《剣埼》[77] – 3番艦:龍鳳《大鯨》)となった。
龍鳳と同時期に改造された瑞鳳型航空母艦とは外観は類似しているが同型艦ではない。瑞鳳型との主な相違点は以下の通り。
船体が瑞鳳型と比べると若干大きく、排水量も2,000tほど多い。
最大速力が瑞鳳型が28ノットなのに対し、龍鳳の速力は26.5ノットと低速になっている。
龍鳳は飛行甲板が強度甲板で伸縮継ぎ手がない。一方瑞鳳型は上部格納庫甲板が強度甲板で、飛行甲板に伸縮継ぎ手が設けられている。
龍鳳の飛行甲板の長さが瑞鳳型より5m長い。
後部エレベーターの位置が瑞鳳型よりも後方にあり、遮風柵は前方にある。
着艦標識の形状が異なる。
その他、前部飛行甲板支柱の位置などに違いがある。
マリアナ沖海戦で大量の艦載機と大勢の搭乗員を失った後は、ほとんど空荷の状態だったという。
マリアナ沖海戦は龍鳳が機動部隊として参加した最初で最後の戦いとなった。
マリアナ沖海戦後は艦載機の不足により、輸送艦として用いられた。11月7日、空母雲龍より第一機動艦隊旗艦(司令長官小沢治三郎中将)を引き継ぐが、11月15日に第一機動艦隊及び第三艦隊は解散。龍鳳は日本海軍機動部隊最後の旗艦となった。
本土帰還後は練習空母となったが、1945年3月下旬アメリカ海軍機動部隊による呉軍港空襲に遭遇した。ロケット弾や爆弾数発が命中して中破、爆風により飛行甲板は中央部で2m隆起し50mにわたって大亀裂が生じた。
その後、残存大型艦(天城、葛城、榛名、伊勢、日向、利根、青葉、大淀)等と共に、浮砲台として呉軍港に係留された。乗組員は艦の修理を行うと同時に、農園の手入れにも従事した。 7月下旬の呉軍港空襲では、繋留された状態ながら対空戦闘を行う。24日空襲では12.7cm高角砲81発、25mm機銃1376発、12.7cm噴進砲(ロケット砲)15発を発射。28日空襲では高角砲12発、機銃252発を発射。30日、呉鎮守府長官は龍鳳及び空母鳳翔の周辺に25mm機銃を配備して対空陣地を築くよう命じる。さらに空襲で大破着底した巡洋艦利根、大淀からも両艦が装備していた25mm単装機銃及び乗組員が龍鳳と鳳翔に派遣された。
龍鳳は防空砲台となった状態で終戦を迎えた。1946年(昭和21年)4月2日に呉工廠にて解体を開始し、9月25日に完了した。

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性能諸元:
分類:航空母艦
クラス:航空母艦 (改装航空母艦)
艦番:-
起工:1933年起工 竣工:1934年竣工 (空母へ改装1942年)
型式:単独型 艦番:単独艦
艦名:龍鳳 初代龍鳳
由来:生物 龍と鳳凰(共に架空の生物)に因む
諸元:基準排水量:13,260トン 満載排水量:16,700トン 公試排水量:15,278トン
全長:125.65m 全幅:20m
兵装:

竣工時(航空母艦) 最終時
12.7cm連装高角砲×4 12.7cm連装高角砲×4
九一式爆雷x6 九一式爆雷x6
25mm連装機銃x4
25mm単装機銃x24
13mm単装機銃x18
12cm28連装噴進砲x6

搭載機:竣工時 零戦x18, 九七式艦攻x6+予備x7
マリアナ沖海戦時 零戦x18機, 天山x7+予備x6
マリアナ沖海戦後から終戦まで 輸送艦業務時艦載機なし

信号符字 Juliet – Item – Tare – Mike
J I T M

補足情報:

同型艦:
なし

考証:

別仕様:
1945
1942
1944

使用部品:
フジミ製 龍鳳1945,1942,1944
各社エッチング、金属素材、プラスチックインジェクションパーツ等使用

製品所在:
2016年5月29日 1945 起工
2016年6月4日 竣工
2017年3月23日 1942 起工
2017年3月31日 竣工
52K
2017年6月26日 1944 起工
2017年6月30日 竣工

あとがき:

編集 鴣囃子裕二@軍艦堂 トップへ

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