概観諸元
分類:駆逐艦 クラス:
1等駆逐艦
起工:1935(昭和10)年起工 竣工:1937(昭和12)年竣工
型式:朝潮型 艦番:3番艦
艦名:満潮 初代満潮
諸元:基準排水量:2,000トン 公試排水量:2,400トン
全長:118m 全幅:10.386m
概要
満潮(みちしほ)は、大日本帝国海軍の駆逐艦。朝潮型駆逐艦の3番艦である。
藤永田造船所で1935年(昭和10年)11月に起工され、1937年(昭和12年)10月に竣工した。
1937年11月から12月にかけて中支方面で活動し、その帰投後、佐世保海軍工廠で蒸気タービン機関の改造工事を実施した(臨機調事件)。1939年11月1日、第8駆逐隊に編入、15日に第2艦隊第2水雷戦隊に編入され、以後中国方面で活動した。
太平洋戦争開戦時には、同型艦「朝潮」「大潮」「荒潮」と第8駆逐隊に属し、マレー第一次上陸作戦、リンガエン湾上陸作戦を支援。1942年(昭和17年)1月よりアンボン、マカッサル攻略作戦に従事。2月20日のバリ島沖海戦において、多数の被弾により大破し航行不能となり、「荒潮」に曳航されマカッサルに帰投し応急修理を行い、10月まで横須賀海軍工廠で修理を実施した。10月22日、第8駆逐隊に復帰し、31日からガダルカナル島輸送に2回従事。11月30日、ショートランド島で被爆し中破、翌1943年(昭和18年)11月22日まで横須賀で修理を実施した。11月1日、第24駆逐隊に編入、12月からトラック方面の輸送作戦に従事した。
1944年(昭和19年)3月、パラオから内地に向かう戦艦「武蔵」の護衛に当たり、3月31日、第4駆逐隊に編入された。6月のマリアナ沖海戦には第3航空戦隊の護衛として参加。10月25日、レイテ沖海戦では西村艦隊に属してスリガオ海峡に突入、米魚雷艇の攻撃により沈没。230名が戦死し、翌年1月10日に除籍された。
Wikiより抜粋
同型艦:
- 朝潮(あさしほ)1937年竣工(佐世保海軍工廠)1943年クレチン岬南東にて空襲により戦没
- 大潮(おほしほ)1937年竣工(舞鶴海軍工廠)1943年マヌス島沖にて雷撃後曳航中船体切断により戦没
- 満潮(みちしほ)1937年竣工(舞鶴海軍工廠)1944年スリガオ海峡にて雷撃により戦没
- 荒潮(あらしほ)1937年竣工(神戸川崎造船所)1943年クレチン岬南東にて空襲により戦没
- 山雲(やまぐも)1938年竣工(藤永田造船所)1944年スリガオ海峡にて艦艇の攻撃により戦没。全員戦死
- 夏雲(なつぐも)1938年竣工(佐世保海軍工廠)1942年サボ島沖にて空襲により戦没
- 朝雲(あさぐも)1938年竣工(神戸川崎造船所)1944年スリガオ海峡にて艦艇の攻撃により戦没
- 峯雲(みねぐも)1938年竣工(藤永田造船所)1943年ビラスタンモーア夜戦にてレーダー射撃を受け戦没
- 霞(かすみ)1939年竣工(浦賀船渠) 1945年大和護衛艦。天一号作戦時大破、冬月により撃沈処分
- 霰(あられ)1939年竣工(舞鶴海軍工廠)1942年キスカ沖にて雷撃を受け戦没
使用部品
- ピットロード製 キット スカイウェーブシリーズ W31
- ピットロード製 朝潮型用エッチング PE-160
- KAモデル製 汎用手摺エッチング
- 2mm径ステンレスHEXネジ、ナット 2セット
- 0.2mm真鍮パイプ
- 0.5mm真鍮線
- 0.3mm真鍮線
- 0.14 x 0.5mm プラペーパー
- 0.14 x 4mm プラペーパー
- 超極細チェーン
- KAモデル製 汎用水密ドア
- ピットロード製 アンカー
- ピットロード製 汎用探照燈セット
- ライオンロア製 舷窓蓋
- ライオンロア製 舷外電路
製作工程
2010/7/20
- 兵装
今回は朝潮級一等駆逐艦満潮です。製作前に同型艦が4種作成出来るので菊水時の霞にしようかと思ったのですが、よく考えたら来月(2010/8)限定版で霞のエッチング&砲身付セット2個予約してたの思い出してタイトル通りの満潮に決定です。
本当はアオシマの限定1938蒼龍製作の予定だったのですが知人と週末蒼龍平行製作することになったのでこちらということなのです。
キットの品質は申し分ないです。デカールは記載通り同型4種分入ってます。
まずは船体からと思ったのですが今日は時間が遅いので砲塔製作で終了です(;´Д`)
砲身は真鍮砲身へ交換。ジャッキステーは全体に這わす予定ですが一応製作途中ってことで。ただ、市販のものだとかなりオーバースケールでしつこくなるのでKAモデルの手摺についてた艦橋窓枠っぽいものを2分割して製作しました。砲塔の側面の窓蓋は円形ではなくとおもったらB型ではなくC型でした(;´Д`)明日円形の窓蓋に交換ですねw
2010/7/21
- 船体加工等
船底にナットを仕込みます。このとき甲板構造をよく確かめないと船体の厚みの関係でこういう小艦艇系統は船底が使えて接着できないことがありますのでご注意を(;´Д`)。
2.5mmのドリルで開口して2mmねじ用ナットを使用しています。このとき位置の仮固定でナットを穴の上に置き瞬接をナット外周に1的垂らします。なぜ瞬間接着材だけで固定しないかと申しますと・・ずばり衝撃に弱い!のですわ。強い力でぐっとねじを回したり、固定した状態で落下しても簡単に瞬間接着材だと剥がれます。エポキシ系もダメです!同様に粘りがありません。ってことで固定能力と衝撃に強い特別な配合の自作ボンドをねじの周囲におとして硬化させます。
仮組みしてみました。 さくっと出来て楽しいですね( ^,_ゝ^)
夜遅くになりましたが魚雷発射管です。防弾版のドアと四角い形状の窓(プラペーパーで再現)、あとしつこくないように前日の主砲塔と同じ方法で作成したジャッキステーをあしらいました。
ちなみに市販のジャッキステーは煙突に使いますのでその差をあとで実感下さい。(`・∀・´)
2010/7/22
- 船体加工続き
船体と前甲板にドリルで開口してチェーンをあしらいます。チェーンは0.2mm径線のの超極細チェーンを使用しています。
写真は艦橋です。エッチングは朝潮級線用エッチングとKAモデルの汎用水密ドア、小型パイプ手摺です。KAモデルのチェーン手摺のおまけについてるものです。後ほど艦橋はジャッキステーも取りつける予定です。
艦橋前の銃座です。
ブルワークは横方向にカットして銃座床面の滑り止めモールドを削がない程度にやすりがけでならして4mm x 0.14mm のプラペーパーを2mm幅にカットしたものを周囲のサイズを測り軽くけがき折れやすくして銃座に貼ります。(なんか2mm幅のプラペーパーがどこも売り切れてて仕方なく4mm幅のものを購入したものです。(;´Д`)あればもちろん2mm幅のもので・・)
支柱はモールドを削いで定番の穴あき三角桁で補強。あと、弾薬庫類を配置しています。
後部機銃座も同様に三角桁へ交換と、ブルワークのプラペーパー交換を行います。
2010/7/23
- 艤装工作
今日は船体中部の銃座から作成です。
ここもモールドを削いで支柱は穴あき三角桁に交換。
あと、ブルワークは本来手摺なので削いで標準サイズパイプ手摺を這わせます。
船体に2.5mm幅のマスキングテープを貼り鋼板継ぎ目をサーフェイサーを厚くならない程度に吹きます。
(厚吹きはしつこくなりますので注意)リノリウム甲板部分にリノリウム色を吹き、煙突を作成してスキッドビームをあしらいます。
煙突はまだ後は作成途中です。前部煙突の前側はジャッキステーは開けておきます。ここに省略されている捨て蒸気管を再現します。
2010/7/27
- 船体など塗装準備
ここまでできあがった部品や船体を塗装して行きます。今日は塗りの前段階の準備で終わってしまいました。
2010/7/28
- 塗装
セルター甲板(かんぱん)と後部甲板(かんぱん)をマスキングしていきます。これが地味で結構苦痛だったりするのですが最近は音楽やDVDなんか流してリラックスしてやってます。
剥がして気づいたんですが、実は2番艦のセルター甲板のハッチをマスキングしてしまっていてハッチがリノリウム色のままになってしまってました。
慎重に塗らなきゃ(;´Д`)
2010/8/8
- 前檣後檣
ずいぶんと更新が開きましたがこの11日間毎日この後の小物の準備やいままでのレタッチなど行っていました。ようやくマスト製作です。一応キットのものを準備してみたらやはり極太でした。
スケール戻しで直径70cmの柱!電信柱でも30~40位ですよね?0.3mmのものを使用して半田です。半田は真鍮用の半田と下地は板金用(真鍮銀製品等用)フラックス強酸性のものを使用しています。
マスト関係、前檣後檣とも完成です。写真には写っていませんが、後檣の13号電探は完成済みです。私の場合マストは事前に組まずに、このようなばらばらの状態で、船体に取りつける際に組み上げるようにしています。
2010/8/9
- 小物類準備
単装機銃と絡車(ホース用とウインチ用)を制作して今日は終了です。(;´Д`)。最終塗装は明日に残して・・
2010/8/10
- 最終作業~完成
そうなんです!墨入れウォッシング目前で気づいたのですが、H煙突が・・ということでキットのものを取りつけてみたらやはり70cm管(;´Д`)
ここも0.3mm真鍮線で工作して製作します。(;´Д`)
前檣のロープと信号旗用ロープをつり下げ、滑車、ロープを伸ばしランナーで製作します。
あと小物類ですが船体に材木類を置きます。
このあと墨入れ(BK1:GG1)>ウォッシング(同配分)>錆>デカール(大戦下のため旗のみ)>トップコートと作業を行って完成です。
完成写真
HULL SCAPE
ZOOM UP
撮影環境- ミニクリプトン球(電球色)4燈直射による自作撮影ブース
- 撮影に使用したカメラなどの機材
- Nikon D40X, Nikon AF-S NIKKOR 24-85mm, Nikon AF-S NIKKOR 18-55mm, Kenko CLOSE-UP Lens f330 52mm, SLIK三脚
- 撮影時のカメラの設定値
- F-18, NOFLASH, ISO100-1400, 露出補正+1.7
製品所在
2隻同時製作
艦番1:埼玉県在住のコレクター様に売却、その際、ご希望によりハルレッド塗装を施しました。
艦番2:張り線を行っていない状態で完成とし、(信号旗ロープまで再現) ガラスケースにて陳列保管中。
あとがき
小艦艇なので毎度、簡単に完成すると高を括ってとりかかるんですが、これまた毎度ですが、手間と暇は今回も莫大に掛かってしまいました(;´Д`)。小さいが故に各部どうしても手をかけてしまっちゃうからなんでしょうかね。この艦も実質20日以上かかってしまいました。一日8時間以上手をかけていたので都合198時間程度(;´Д`)サラリーマンなら一日2時間としても99日・・
すいません掛かりすぎですねw
話はかわりますが、先日、戦艦富士と巡洋艦橋立と厳島が入荷したとの某ショップからの案内・・早速手配して今度はすこし時代を遡ってみようかと思います。