概観諸元

分類:輸送艦 クラス:1等輸送艦2等輸送艦
起工:1943(昭和18)年起工 竣工:1944(昭和19)年竣工 各1番艦
型式:第一号型(1等輸送艦)第一○一(三)号型(2等輸送艦) 艦番:同型多数
艦名:なし
諸元:一等輸送艦基準排水量:1,500トン 公試排水量:1,800トン 二等輸送艦基準排水量:870トン 公試排水量:---トン
   全長:一等輸送艦96m 二等輸送艦72m 全幅:一等輸送艦8.92m 二等輸送艦9.1m

概要

第一号型輸送艦(だいいちごうがたゆそうかん)は、日本海軍の輸送艦の艦級。昭和19年度(1944年)に計画された強行輸送艦で、一等輸送艦に分類された。当初は「特務艦特型」を略して「特々」と呼ばれていた。
1943年(昭和18年)から設計に入っている。1944年(昭和19年)に1番艦が竣工した。前甲板には自衛用の12.7cm連装高角砲を装備し、大発動艇などの上陸用舟艇搭載のためデリックを装備し、後部甲板がスロープ上になっている。揚陸作業の際はスロープ上からそれらを泛水させる。太平洋戦争末期にはここに甲標的や回天を搭載した艦もあった。同様にスロープを流用して機雷敷設艦任務にも使われた。46隻が計画され、21隻が建造、未成1隻。21隻中16隻が戦没した。なお、一等輸送艦に分類された艦級が他に無いため、単に一等輸送艦と呼ばれることも多い。
完成後、僅かな訓練時間を経て戦地に投入され、その作戦性格上殆どの艦が失われた。また乗員の構成すら敗戦時の軍部の内部文書の焼却で、沈没位置や最後の様子、正確な乗員の名簿すら残っていないものも多い。

第一〇三号型輸送艦(だいひゃくさんごうがたゆそうかん)は、大日本帝国海軍の輸送艦の艦級のひとつ。二等輸送艦に類別される。砂浜に接岸して船首の渡し板から部隊を上陸させる、戦車揚陸艦の一種にあたる。一部は陸軍にも供給された。なお、二等輸送艦には、第103号型とは搭載機関の異なる第一〇一号型輸送艦が存在するが、機関関係以外は共通の仕様。両型を区別せず二等輸送艦やSB艇とだけ呼ばれることも多い。
搭載量は、九七式中戦車なら9台、九五式軽戦車なら14台、特二式内火艇なら7台が搭載できた。

同型艦:

使用部品

製作工程

2010/4/26

  1. 船体工作





    王道からではなく回り込みが好きな私は今回こんなものを選んでみました。今回と言いますか、この艦までに駆逐艦綾波、島風など小艦艇を30年ぶりの模型復帰練習に製作したので、今回という表現なのですが、HPに掲載するのはこの艦が1艦目なのであります。
    戦時中は大戦末期に計画されかなりの数投入された輸送艦です。(圧倒的にアメリカの数には及びませんが)。なにげに気持ちだけではありますがお得な?2隻セット1等2等輸送艦です。個人的にプラキットの中で占めるその立ち位置が子供の頃この輸送艦の存在は、結構気にはなっていたのですが、お小遣いの範疇でどうしても目線は花形へ行き、手が出せずじまいだった代物です。(;´Д`)






    二等輸送艦は若干手摺作業が入ってますがまずは素組です。舷側は殺風景なモールド無しなのでピンバイス開口を行います。 0.6mmピンバイスを使用してみます。(小艦艇は0.5mmが適当かもしれません)
    底面のナット類は厚さの関係、スペースの関係で仕込めませんので2.5mm穴2カ所開口して木ねじ系で固定予定です。





    まずは手摺が少ないので二等輸送艦から製作します!| 冫、)ジー

2010/4/27

  1. 船体工作・塗装





    30年ぶりの製作再開のまだ延長程度のため素直に軍艦色エナメル塗料で吹き付け、墨入れのみでウォッシングなしです。(あとでアクリルラッカー系で地塗装することを学習しました(;´Д`))カッターは外に出してみました。
    積載予定の戦車類はのちほどとして装備類はプラキットのみで全く手を加えていません。ほぼ素組です。

2010/5/1

  1. 小物類





    一等輸送艦の方はわずかながら小物と遊びで大発に荷を積んでみました。
    救命浮標は0.28mm真鍮線をのばしランナーに巻き付けてスプリングバネ状にして1週分をニッパで切って押さえて平坦にして作りました。





    久しぶりの模型再開モデラーにはキビシー張り線(つд⊂)。次回はマストも金属線で作って見ましょう。 しかし精神を病みそうな細かさの張り線作り作業。結局やっぱり金属テグスです^^;知人は0.06号買ってましたが、ほかの方の情報しらべて見たいですね。

    現在の信号旗ロープ製作のについて
    現在は伸ばしランナーにテグスを掛け、瞬着で固定してスライスして製作しております。





    4/30の写真ですがエッチングは手すりのみです。甲標的(潜水艦)乗っけて接着だけなら味気ないので、台車をプラ版で加工製作しました。箱の塗装指示は甲標的は軍艦色に塗れと書いてありますが、つや消し黒に塗装します。(実艇写真探したら黒しかみあたらなくて^^;)。
    なぜ白黒写真で黒だと判断したのか?それは明らかに写真の母艦の船体(軍艦色)より黒い(いや真っ黒!)からです。
    あと、ありえない構図ではありますが大発3艇に貨物を積みました。貨物はパテでの幌布表現やプラ材のドラム缶、伸ばしランナーの材木。マスキングテープでのテント布、挙げ句の果てに上陸部隊に支援物資として、三連機関銃まで乗せました!(しかも地味なキット付属の余りデフォルト機関銃@@)
    あと舷側の中央銃座からの3本の柱を表現してみました。(プラ角材がなくて伸ばしランナーでw)あとやたらでかいですがフックも真鍮線で表現しました。(これ実は救命浮標作成の時の負け組なのです(;´Д`))

2010/5/3

  1. 仕上げ





    こちらもウォッシングは施しません。てかエナメルのため施せません(つд⊂)。改造や修正の余地が大きく残されますが今回も良いトレーニングになりました。
    まだファンネルキャップや船尾の旗竿、外版継ぎ目の再現、高角砲の交換または真鍮パイプによる金属砲身の再現、艦橋の窓枠や双眼鏡のディテールアップ、爆雷揚弾装置、などなどまた次回必ず再チャレンジをします!

完成写真

HULL SCAPE

 



撮影環境
この当時は撮影ブースは準備していませんでしたので蛍光灯下での撮影です。
撮影に使用したカメラなどの機材
Nikon D40X, Nikon AF-S NIKKOR 24-85mm, Nikon AF-S NIKKOR 18-55mm, Kenko CLOSE-UP Lens f330 52mm 三脚なし
撮影時のカメラの設定値
オート撮影ただし、ストロボ発行禁止

製品所在

2隻同時製作
艦番1:製作者がガラスケース内に陳列所持中
艦番2:この当時は2隻同時制作は行っておりませんでした。

あとがき

このあとがきを行っている現在はこの船が完成してからしばらくたった後となります。この船を作成した当時、感じたことは参考にした雑誌の作例の細かさに愕き、ただただ技術向上に邁進するのみでした。それなりに毎日が新しい発見であり、非常に模型製作が楽しかったとおもいます。いまこの艦をみるとさすがに手を加える余地がかなりありますが、それが逆に、いまの製作意欲をかきたてる原動力にもなります。またいつか再製作を・・(;´Д`)

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