概観諸元

分類:駆逐艦 クラス:1等駆逐艦
起工:1931(昭和6)年起工 竣工:1933(昭和8)年竣工
型式:初春型 艦番:1番艦
艦名:初春 2代初春 初代:初代神風型駆逐艦23番艦として竣工。1926年退役。1928年空母赤城の艦載機標的艦として撃沈
諸元:基準排水量:1,400トン 公試排水量:1,680トン 常備排水量:-,---トン
全長:109.5m 全幅:10m

概要

ロンドン海軍軍縮会議の結果、補助艦にまで制限を受けた海軍は、直後に第一次海軍軍備補充計画(通称マル1計画)を設定、更なる戦闘力を上げるため新造艦の建造に着手することとなる、しかし、駆逐艦には、「1500トンを超える艦は、合計排水量の16パーセントまで」と言う項目があったため、当時主力として建造していた特型の増産が不可能になった。そこで海軍では、特型(1,680トン)より約200トン小さい1,400トンの船体に特型に準ずる性能を持った艦の建造を進めることとなる。本型が採用した主砲は、特型と同じ50口径12.7センチで、初春型は、前方に連装・単装と雛壇型に、後方に連装一基の計5門装備する。単装砲は従来のA型だが、連装砲は仰角を75度へ引き上げ対空として使うことが可能としたB型砲である。ただし、発射速度は毎分4発と遅く「対空射撃も可能」というものであり、またA型より重量が増えている。魚雷は特型と同じく、61cm三連装三基を装備する。ただし、後の海軍標準装備となる「次発装填装置」を本型が最初に装備することにより射出後に艦上にて再装填ができ、再度の攻撃が可能となり雷撃力は倍加したといえる。船体にアーク溶接を用いて建造し、暁が装備した缶を採用した結果、艦の軽量化に大いに役立つこととなる。このような軽量化は、確かに排水量の軽減に役立ったが問題も引き起こすこととなった。特型と比べた場合、全長で10mほど短くなり、全幅は40センチ狭く、喫水も20センチ浅くなるなど特型より小さくなっている。その上、船体下部の機関重量が軽量化されたにもかかわらず、上部の武装重量は殆ど変わらず、艦橋・煙突なども高くなった結果、艦の重心があがり左右の安定性が悪い艦となった。公試試験のさい、一番艦「初春」は、38度もの傾斜をし復帰不能寸前にまでなった。そのため、急遽舷側面にバルジを付けて安定性を高める改造が施されている。そうして 初春 と二番艦 子日 の竣工直後、海軍を痛撃する友鶴事件が発生する。 検討の結果、本型は直ちに設計の変更が施されることとなる。船体に取り付けたバルジをはずし、喫水を深くし重心を下げる。装備している魚雷発射管を、一基撤去し三連装二基とした。また、艦橋直前の二番砲を艦の後方に移し、三番砲と同位置の背中合わせの配置になる。一番煙突を1m、二番煙突・機銃座・前後檣楼を1.5m、探照灯台を2m、一番魚雷発射管を30センチ下げたほか、錨鎖庫を1甲板分下げ、艦橋部分も縮小することとなる。これらの改装の結果復元性は向上したが、各性能は著しく低下することとなる。
初春(はつはる)は、その初春型の1番艦である。この名を持つ日本海軍の艦船としては2隻目。佐世保工廠で1931年(昭和6年)5月14日に起工され、1933年(昭和8年)9月30日竣工した。日本の駆逐艦として初めて、魚雷次発装填装置を設けた。太平洋戦争開戦時には、第1水雷戦隊第21駆逐隊に所属し、内海西部で対潜掃蕩に従事した。1942年(昭和17年)1月、輸送船団を護衛しダバオに入港し、出港後の同月25日に軽巡洋艦 長良 と触衝し、ダバオで応急修理を実施した。同年5月、北方部隊に編入し、アッツ攻略作戦に参加、以後、千島方面等で活動した。同年10日17日、キスカへの輸送中に敵機の攻撃を受け被弾、戦死2名、負傷者14名が出て航行不能となり、曳航され舞鶴で1943年(昭和18年)9月末まで修理を行った。修復後は、シンガポール、トラック島、千島など各地で護送任務についた。1944年(昭和19年)3月から北海道方面で活動し、6月より硫黄島輸送作戦に従事。10月、第二次多号作戦に参加し、オルモックへの突入に成功した。11月13日、マニラ湾において米空母機動部隊の空襲を受け沈没した。

Wikiより抜粋

同型艦:

使用部品

製作工程

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完成写真

HULL SCAPE

ZOOM UP

 



撮影環境
ミニクリプトン球(電球色)4燈直射による自作撮影ブース
撮影に使用したカメラなどの機材
Nikon D40X, Nikon AF-S NIKKOR 24-85mm, Nikon AF-S NIKKOR 18-55mm, Kenko CLOSE-UP Lens f330 52mm, SLIK三脚
撮影時のカメラの設定値
F-18, NOFLASH, ISO100-1400, 露出補正+1.7

製品所在

2隻同時製作
艦番1: 
艦番2: 

展示箇所はこちら

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あとがき

 

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