概観諸元

分類:戦艦 クラス:戦艦
起工:1938(昭和13)年起工 竣工:1942(昭和17)年竣工
型式:ヴィットリオヴェネト型 艦番:4番艦
艦名:ローマ 初代ローマ
諸元:基準排水量:43,624トン 満載排水量:45,752トン
全長:237.8m 全幅:32.9m

概要

ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦 (Classe Vittorio Veneto) あるいはリットリオ級戦艦 (Classe Littorio) は、イタリア海軍の戦艦。
前期2隻はワシントン海軍軍縮条約における代艦建造規定に基づき、後期2隻は純然たる増強分として建造された。本級は1930年代にフランス海軍のダンケルク級戦艦、リシュリュー級戦艦への対抗として開発され、1940年から就役を開始した。その建造はムッソリーニの考える新ローマ帝国による地中海支配の一環であった。
本級は主要海軍国で建造した近代型戦艦の嚆矢で、基本的にはカヴール級の拡大改良型である。リットリオ、ヴィットリオ・ヴェネトに続いて建造されたローマ、インペロは前2隻の実績を取り入れて設計が一部改められており、資料によってはローマ級とするものもある。
当時新造戦艦の基準排水量は35,000tに抑えられており、本級も当初はこの排水量で計画されたが、結果的には41,000t強となった(公称は35,000t)。主砲は38.1cmと控えめだが50口径、高初速とし、威力は40.6cm砲に劣らなかったという。また艦尾の3番砲塔がかなり高い位置にあるのは、射撃時に艦尾にある搭載水偵を損傷しない為であった。主機出力は速力30ktを発揮する為に140,000馬力の4軸推進となったが、一箇所の被弾で推進力を失わないように、缶室を挟んで前機室(外舷機室)、後機室(内舷機室)を設けている。舷側の水線下防御は、改装後のカヴール級と同様に、艦内舷側に水中爆発の衝撃を吸収する(というよりかえって衝撃を増幅する欠点がある)大きな円筒を設けたプリエーゼ方式である。ただし、水線部装甲は対38cm徹甲弾防御として250mmの中間区画をおいて外側70mm被帽破壊用硬化鋼、内側280mmのKC甲鉄、計350mmの装甲を11度傾斜して装備している。艦首は造波抵抗を軽減するために球状艦首を採用した。しかし、これについては航行時に振動が発生してよくないとされ、竣工後に艦の長さを1.5m延長している。バランスの取れた兵装と高速航行できる性能から、本級は第二次世界大戦の戦艦ではビスマルク級戦艦やリシュリュー級戦艦と並ぶヨーロッパきっての名艦となるはずだったが、燃料不足や上層部の戦意不足により消極的な運用に終始した結果、さしたる活躍もせずに降伏を迎えて終わった。1943年には連合軍の空襲によって損傷を受け、さらにローマはドイツ軍からも攻撃を受け、フリッツXの攻撃によって爆沈してしまった。更に設計段階で活動範囲が地中海方面限定に近い形になったため、他の列強の戦艦類に比べて航続距離が短く、4000海里以下であった。イタリア降伏後に連合軍では本級の高速能力を活かした空母部隊護衛も考えられたが、航続距離が短いため(日本の大和型戦艦でさえ、7200海里)に不適とされたように、航続距離の短さが本級の価値を落としていることも否めないとされている。この使い勝手の悪さ、および平時維持費の高さがネックとなり、本級は旧式のカイオ・ドゥイリオ級よりも先に廃艦となり、あるいは賠償艦として連合国に引き渡されてしまった。

ローマ (Roma) は、イタリア海軍の戦艦。ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦の4番艦。艦名はローマに因む。
ローマはトリエステで1938年9月18日に起工し、1942年6月14日に就役した。1943年9月8日にイタリアは連合国に降伏し、ローマは他の艦艇と共にラ・スペツィアを離れる。ローマは艦隊司令官のカルロ・ベルガミニ提督の旗艦であり、艦長はアドーネ・デル・チーマであった。艦隊は戦艦ヴィットリオ・ヴェネトとイタリア、3隻の巡洋艦および8隻の駆逐艦から成り、他の艦は巡航の途中に合流した。翌日、艦隊はサルデーニャ北部のアシナラ島近くでドイツ空軍のドルニエ Do 217 12機の攻撃を受ける。部隊はイストルを発進した KG 100 であった。バドリオ元帥は攻撃を受けた場合の反撃だけを命じ、その命令は当初遵守された。しかしながら、艦隊が最後に対空砲火を開いた時、ドイツ機が艦隊の射程外 (5,000m) にあったのは明白であった。ドイツ軍機は新型兵器であるフリッツXによる攻撃を行う。最初に攻撃を受けたのはイタリアであった。しかしながらイタリアは速力を維持し、その後、ローマが直撃弾を受ける。1発目は艦中央部の90mm対空砲基部の間に命中し、甲板と側面を貫通、艦内部で爆発した。この爆発により速力は10ノット (19 km/h) に低下する。続いて2発目が2番砲塔と艦橋の間の左甲板に命中し、砲塔が爆発、艦は炎上し始めた。16:12に艦は爆発し、ベルガミニ提督、デル・チーマ艦長を含む1,350名の乗組員が死亡、艦は断裂し沈没した。596名がひどい火傷を負いながらも救助された。 ローマは誘導爆弾によって沈められた最初の主力艦であった。これは古典的な戦艦の概念を完全に旧式化にしたものであった。

Wikiより抜粋

同型艦:

使用部品

製作工程

2011/6/25

  1. 製作開始





    今日から先月?(だったかな)発売された新もの艦キットイタリア海軍ヴィットリオヴェネト級戦艦ローマを製作します。
    早速開封です。キットは非常に繊細でシャープで美しくできあがってます。カッター、内火艇類も貼り合わせで非常に立体感があり好感触です。難点があるとすれば価格?でも、パーツは船体除き13ランナーパーツですから価格は納得ですか。
    船体は艦首艦尾は破損防止にクッションが巻いてあり、易損パーツも然りで好感触です。喫水とフルハルが制作時に選択できますが、個人的には喫水大好きなのでこちらで行きます。でも塗装がこんなことになってるので工程間違えたら段違いになっちゃいます。
    説明書に従って第一副砲から製作です。途中から製作方式をユニット単位に切り替える予定です。
    砲塔は左が2番艦(今回は事情で1,2で工程を変えています。)右が1番艦です。1番艦側は金属砲身を使用して、20mm機銃はホチキス社製25mm砲身を使用します。
    2番艦が素組なのは実はコンテスト出品のためで条件が一切の改造が不可なためです。ちなみに砲身先端の開口も不可です。 コンテスト出品は中止致しました。6/27
    1番艦の砲塔はなんと金属砲身を使用したらバランスが均衡して自立してます。(写真では分かりづらいかも)それだけなんですけどね(;´Д`)

2011/6/26

  1. 副砲~救命ボート





    副砲製作ついでに第2副砲と第4副砲、主砲に乗る救命ボートの加工です。ランナ-のゲートはボートのモールドにしっかりかぶってますので、デザインナイフ等でのモールドの彫刻が必要になります。
    パーティングラインもあるので一旦全部(20個 2隻で40個)切り出します。その後、パーティングラインを丁寧にカンナがけして、ゲート部分を周囲のモールドと同様な状態に彫刻します。
    写真2枚目左が修正した状態、右が加工前の切り出した状態です。
    全てパーティングラインとゲート部のモールド彫刻が終了したので救命ボートの内側の木床部分のタン吹きを行います。救命ボートゴム部の塗装のためマスキングを行いますが、マスキングテープを貼っていくより、カッティングマシンで形状をカットさせ貼った方が形状にしっくり沿うのでそうします。写真3枚目がその原型製作中です。
    カットしたシートをマスキングテープ代わりに木床部に張り込んでいきます。上からテンションを少々掛けてやる感じで貼っていきます。(浸透防止の為)
    貼り終わったら黄橙色を吹いてやり、先ほど貼ったマスキングを丁寧に剥がしていきます。写真4枚目がその剥がし中の図です。

2011/6/27

  1. どうも気に入りません





    昨日製作した20mm機銃ですが短小すぎてどうも気に入りません!アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ
    写真で見てもなんだか中途半端な小鳥のくちばしの様相を呈してます。
    早速方策を考えたのですが連装や3連装だとどうしても発射基部がメカニカル的に露出してないため、どうしても短小になっちゃいます。
    そこで使用したのが単装機銃です。これなら発射基部も露出一体形成のため、根元からどっぷり使えます。
    写真1枚目が昨日製作分、キット、新規作成分の比較です。加工するにあたっては昨日分のように中途よりカットではなく、根元までしっかりキットの砲身をカットします。
    副砲4基分全て金属砲身に交換して副砲準備完了です。塗装は銃座床がデッキブルーで砲塔等が淡いグレーですが、一部砲塔は迷彩の影響を受けるためとりあえず淡いグレーを吹いたら、船体とのすりあわせを行ってから迷彩ライン引きを行いますので今はまだ迷彩塗装はしません。
    とりあえず明日はその塗装とカッター内火艇類製作です。もし行けたら船体目指したいと思います。

2011/6/28

  1. 副砲>艦載艇類>船体





    昨日の始末からです。副砲のデッキブルー部分をマスキングしていきます。さらっとプラサフを吹いてやり、その後、グレーFS36375とつや消しホワイトを50%:50%(つまり1:1か(;´Д`))に混色したものを軍艦色基本とします。それを吹いて写真2枚目がマスキングを剥がしてるの図です。
    後で忘れるとなので先に救命ボートをマットブラウン系の色で墨入れして(ついでなので2艦分40個ぜんぶやっちゃいました)ウェットブラシで(どんなんだw)つまり、小さすぎて綿棒が自由にならないので、エナメル溶剤を少々含ませた筆で汚れを整えたり拭き取ったりします。
    写真4枚目がボートまで配置して副砲完成の状態ですが、昨日の通り、迷彩が一部の砲塔にかぶりますので船体迷彩の整った後、すりあわせできっちり確定させた後行うのでこの状態でおいておきます。
    その後、本日の予定であったカッター類内火艇類の用意です。





    写真5枚目がその作業写真ですが、どうにも隙間が大きいものが2種ありますのでパテ修正をきっちり行ってやります。右がキットの状態、左がパテ修正後です。
    パテ修正が済んだら木甲板部のあるものはタン吹きを行って、あとは先ほどのイタリア軍艦色を吹いてやります。
    船体貼り合わせの木甲板のものは船体内を先にタン吹きしておきます。
    タンはこの後の船体の後部甲板にも使用されていますので、そちらにも吹き付けておきます。そして、船体ですが、一部若干の隙間が出来る部位もありますが基本合いは良好なので、修正は軽微にとどまりそうですが、後部甲板の段差部分はパテ修正がしっかり必要ですので注意が必要です。写真は甲板貼り合わせた状態での撮影です。
    明日は船体修正を手がけてから手摺取付、調色、迷彩塗装を行います。

2011/6/29

  1. 船体





    昨日に引き続き船体加工>塗装です。
    前述の隙間がある部分の修正です。写真1枚目の折下がりの壁面の接合部分と全部甲板の船体との間に隙間がありますので、パテ修正します。写真はその修正前の状態です。
    パテ乾燥待ちの間に船首部分の塗装に入ります。写真2枚目がその船首部分にタミヤプラサフ(ホワイト)をタミヤラッカーシンナーで溶いたものをエア吹き下状態です。見た目真っ白で綺麗なんですが写真は露出設定が高い為、船体とあまり見分けがつきませんね(;´Д`)
    つや消しホワイトをプラサフを吹いた上に吹き付けます。その後斜めストライプのホワイト部分をマスキング、凸凹のモールドあたりは一枚物のマスキングではなく通常通り欠片にしたものを張り込んでいきます。
    4枚目の写真が赤を吹き終えた状態です。指定はC3レッドなんですが、イタリアと言うこともありモンザレッドを吹きました。この状態ではあまりにもまぶし(綺麗)すぎるので、ブラウン系で大胆に汚しちゃいます。





    写真5枚目がその汚しちゃった状態です。あーあって感じです。゚(゚´Д`゚)゚。
    6枚目はウォッシングを整えた後、デッキブルーを中央部甲板に吹いてマスキングを剥がした状態です。
    そして後部甲板の木甲板の細工です。昨日事前に艦載艇製作の折吹いておいたものに0.4mmのマスキングを不等間隔に貼っていきます。ただし、板が1枚1枚モールドされているので、それに合わせて貼っていきます。甲板板の長さは16mmですが、フル1枚板だと短くなりますが15mmでカットしてもボラードや吸気塔など障害物をかわすと長くなるので良いとおもいます。
    寸足らず対策に2mmの短冊に切ったものを用意しておくと重宝します。
    写真8枚目が2層目までマスキングを終えた状態です。
    今日は手摺と迷彩までとおもったのですが、以外にストライプが曲者でした。後部甲板の4層塗り分けのあと2層が残りましたが、明日船体に目処を立てたいですね。

2011/6/30

  1. 船体





    あと2層マスキングの前に3層目塗装(当然か(;´Д`))この層はタン基本に対してかすかに緑(私の場合薄松葉色を使用)を混色します。
    写真1枚目がそれを吹いた状態です。色味は実際緑を感じさせない程度です。タンの基本色は血行の良い人肌だだとすれば、この薄松葉色を混ぜた状態は、たとえるならドラキュラにかまれて少々血の気が引いた状態とでも表現しましょうか・・
    3層目が張り終わりましたので最後の4層目に作業は移ります。(写真2枚目が3層目マスキング張り終わりの状態)
    最後の層はタン+ウッドブラウン混色で今度は小麦色に焼けた肌な感じの色合いを表現します。
    4層目吹きつけ>一旦全部マスキング剥がしで、最後にイタリア軍艦色を吹き付けるためのマスキングを再度行います。この軍艦色ですが、中~後部甲板は凸モール以外マスキングですが、全部甲板は縦面は軍艦色、水平面はアラート赤白塗装という厄介者です。(箱絵はイタ軍色のみなんですけどねぇ)ここはトップにラテックス系のゴム(*´ェ`*)マスキングを行って行きます。




    後部甲板のマスキング剥がし終わりましたので、軍艦色塗装の前準備に入って行きます。
    写真6枚目は1mm径のポンチでマスキングを抜いて吸気筒用マスキング量産中の図です。
    写真3枚目は後部甲板のマスキング作業中ですが、今日終わる予定だったマスキング作業が終わらずまた延びちゃいました。
    前部甲板が怖すぎるくらいありますが明日果敢に立ち向かってみます。

2011/7/1

  1. マスキング作業





    今日も引き続きマスキング作業です。後部甲板が終了したので、デッキブルー甲板へ作業を進めます。立体もールドはすべてマスキングして顔を出させます。銃座基礎の後の凸モールドと中央構造物位置モールドはこの限りではなく、マスキングしてしまいます。

2011/7/2

  1. マスキング作業





    マスキング作業4日目です。デッキブルー甲板のマスキングが足かけ2日かかりましたが、無事終了です。2号艦のマスキングはおいといて先に船首アラート塗装甲板部分へうつります。
    ここは前述のとおり、上から見たらアラート塗装の白赤で側面から見たらイタリア海軍軍艦色というカメレオン塗装をしなければなりません。
    上はラテックス系ゴムマスクを施し、(平らな頂部の吸気筒はいままでの作業でマスキングの円形に抜いた抜きカスの円を使用します。)側面露出で床面マスキングをして行きます。

2011/7/3

  1. マスキング作業





    マスキング作業5日目です。今日から全部甲板ですが、作業を途中まで進めて作例の模型画像がいろいろあるのがちょっと気に掛かり、日本語の資料が少ないので冒険でイタリア語のページをあさってみました。スペイン語と多少似てる(強引に似てると思ってw)のでニュアンスでの判断になりましたが(イタリア語ワカリマセン(;´Д`))、アラート帯の止め位置に諸説ありましたが、ローマの決定的な写真を発見して塗装指示書の波切板まで赤白であることが間違いないことが判りましたが、側面まで赤白でした(;´Д`)。ある程度マスキングしましたが、砲塔基部を残し前甲板のマスキングのやりなおしを行いたいと思います。
    写真2枚目がマスキングを終えてラテックスゴムをマスキングの隙間に塗布した状態です。

2011/9/21

  1. 甲板作業など





    リラ暴落により(ウソ(;´∀`))2ヶ月半建造停止を余儀なくされていた(加賀集中のため)ローマ、本日建艦再開です。
    艦首側から急いで船体塗装の為の艤装品設置を行って行きます。なぜ?放置期間が長かったせいか、この台風の影響で高湿のためか、ラテックスゴムのマスキングがべとついてしまってます。綺麗に剥がせるか心配です。とりあえず急いで塗装に入ります。
    艤装、兵装品を艦首側から設置、旗竿は0.3mm真鍮線交換、手摺はイタリア海軍用なんてのが見当たらないのでRNつながりでwイギリス海軍のものを流用してみました。
    全部前部甲板が終わったら、次は後部甲板、クレーン、カタパルトは純正エッチング交換、少々ディテール不足なので、クレーンフック関連エッチングをレインボーモデル製のもので追加しました。
    カタパルトはエッチングで用意されていると思ったら、キットを使う様になっていたので、考えた挙句、(実は長さが呉式より遙かに長い!)呉式1本の後部に、呉式を上下反転させて、形状をイタリア海軍のものに併せて加工して、接合しました。接合部上面はカタパルト発射架台を設置して照れ隠しとします。軸棒は強度を得るため、底面に設置する長さで用意して、底面と出口に瞬接を持ってきて硬化させて強度を得てあります。





    ここまでの完成写真で今日の作業は終了。明日は船体塗装に向かいます。

2011/9/22

  1. 甲板作業など





    手摺も取り付け終わったので、イタリア海軍軍艦色を全体に吹き付けます。
    一旦、マスキングで迷彩の境界を張り始めたのですが、これもいつか又作るかもだし、テンプレとして残すことにしました。
    早速塗装ガイドをスキャンして、実寸まで拡大、イラストレーターでマスク作成です。先に明るい色を塗ったため、明るい色の形状をマスクするものを製作します。曲線無いから楽しみは半減ですが、やっぱ楽しいw
    ベジェ国選が泣き合った曲線が無かったおかげですぐ終わったので早速カットに廻します。





    カットしたら、不要部分を剥がして、使用する部分のみ残し、好みの(好きなとこからで良いと思います)場所から張って行きます。私は左舷艦首側から始めました。
    両舷張れたら、調色したイタリア海軍軍艦色(濃)をエア吹きします。完了したら、丁寧にマスクを剥がして行きます。

2011/9/23

  1. マスキング剥がし





    昨日マスキングした砲塔構造物壁面の迷彩塗装を終えて、マスキングを剥がします。ここで船体の全ての塗装が完了となりましたので、懸案の甲板マスキング剥がし作業に入ります。
    放置2ヶ月、ラテックスにどんな影響が発生してるのか・・心配です。
    早速デッキブルー部分から剥がして行きます。通常、マスキングテープに引かれるように剥がれるラテックス部分がざくっと切れて甲板への怒濤の食い付きを見せています。不安が募ります。
    全てのマスキングテープを除去したら、きっちりラテックスゴムがへばりついて取れません。取ろうと擦ると、ネチャッとして。まるでスライムの如く、前甲板も後甲板も・・やっちまったw
    助けてタヌ・・頼らない!モデラーの三訓頂戴したので、何とか対策を考えます。
    ①丁寧にピンセットで寄せて除去 > ぜっぜダメ、むしろ緑の物体が残る、②強力なテープで接着して剥がす。> ㍉、③綿棒で丁寧に擦る > △地味にくっついてまとまってくれます。④元々水溶性なのでダメもとではあるが、長時間の水没>テスト中(24日は丸々水没させますので24日作業はありません)

2011/9/25

  1. マスキング剥がし





    さて、丸2日水没させてきたわけですが、結果、わずかな洗剤が入ってるのが功を奏したのか、剥がしやすくなってました。写真はこの後アップしますが、後部甲板は剥離完了!、あとは前甲板ですが、一応一日だけ界面活性を強化し、水没させて状況を見ます。界面活性を強化ってwwただ洗剤多めに入れるだけなのにね。ま、事実なんでいいんすけどw

2011/9/26

  1. マスキング剥がし





    昨日浸けたローマを引き揚げて早速効果を見ますが、非常に効果があったようで、結構素直に剥がれてくれました、が、中央近くになると、どうも抵抗感が発生、界面活性効果が届いてないか、乾燥してきたことが理由かは定かではありませんが、無理強いは厳禁、中央も軽くスクラッチさせて、再度水没させ明日継続作業を行います。
    諄いようですが、マスキングはすぐ剥がしましょう。゜(゜´Д`゜)゜。

2011/9/27

  1. マスキング剥がし





    今日でなんとか剥がし終わりたく、船体を引き上げます。早速状況を見ますが、昨日より少々剥がしにくい感じがします。丁寧にツマョウジの先端で優しくかき集めて、ある程度塊になったら、粘着力を持って周囲をまとわりつかせて取っていく感じで剥がしました。多少隅っこに残ってるものもありますが、概ね撤去完了、後の残党は、折を見てコツコツ除去します。明日からは通常製作ルートに復帰かな ε-(´∀`*)ホッ

2011/10/18

  1. 船体





    しかし、美しい船体フォルムですね。世界で一番美しいとおもってる船は個人的に、子供の頃から一貫して長門型なんですが、それ以外なら私はこのヴィットリオ・ヴェネト級戦艦を挙げます。私の心の愛車ムルシエラゴに通ずるものがあります。実際はこんなのだけど(;´Д`)
    いまだに甲板上にはラテックスゴムの跡がのこってますが、記述のコメント通り、順次撤去していきます。今回使用するチェーンは比叡時に使用した、大型のチェーンを使用します。存在感を強調して、艦首のメリハリを付けてみます。
    小物類を配置して、第弐砲塔機銃座を設置します。波よけ以降の甲板も錆でウォッシングを行います。

2011/10/19

  1. 船体~艦橋





    アヒル機関銃を作成。前回同様、ホチキス銃身へ交換なんですが、大和のシールド付機銃の使わなかったファインモールド製の銃身もそろそろ底をつきそうなのに、これからまだまだこの作業しなきゃなんないんですが、銃身だけで海魂やファインモールドの製品消費していくのもなんだかもったいないので、レジンで複製して行こうかと思います。
    その前に、後部甲板部分の仕上げを行います。
    レジンの型作成には10時間程度かかるのでシリコンを流し込んだら硬化まで作業を進めます。
    艦橋部は、窓枠はキットのまま行こうかと思ったのですが、(窓枠が太いものと、太さの異なるものがあるため)、どうにも素組っぽくみえちゃうので、汎用ではありますが、やはり交換





    まだ作業中途ですが、艦橋基部と艦橋上部が完成したので撮影。
    油粘土は昔の製品に比べ、においが少なくなってます。なんだか本屋さんのにおいがします。でもよっく嗅ぐとやっぱ油粘土です。10時間以上経過したので、このあたりで分解して硬化したシリコンを取り出します。
    テストで2基だけで作っちゃったのですが、4基で再度作らず、このまま完成型にしちゃいます。が、ダボ作るの忘れちゃいました。今からでも遅くは無いので2型の前に流し込み道とダボを明日はつくって型を完成させます。
    船体中央構造物とマストを(登りばしごは艦橋とすりあわせ後)製作して今日の作業終了です。

2011/10/20

  1. 艦橋~兵装





    艦橋は後方の手摺とラッタル、双眼鏡を配置して行きます。
    兵装は120mm単装砲、37mm連装機銃、90mm単装砲を用意します。120mmと90mm砲はそれぞれ金属砲身に、
    90mm砲の基部はエポパテでキャンバス部分を作成します。(砲身切り取りだけでは対応出来ないため基部ごとリプレイス)





    後檣兼後部艦橋の作成ですが、ここも判る範疇(を超えてるって言う話もあるけどw)手摺、登り梯子、トップ籠、横桁を設置します。
    前後ファンネルは整流版キャップをエッチングで配置して完成です。
    まだまだ、修飾する部分はありますが、この段階で行うと組めなくなるものもあるので、完成作業時に残りは行います。
    忘れるといけないので、手を入れる箇所はevernoteにでも書き留めておくと良いかもしれません。

2011/10/21

  1. 主砲





    今日は主砲を準備します。
    素組のまま硬化を待ちます。この段階で各砲塔の異なる形状とするための穴を天板に開けておきます。
    砲身は先端がハンマーのように少し太くなってますが、同形状の砲身がないので、長さ、形状が類似しているキングジョージV世級用の砲身を採用しました。ちなみに帝国海軍用の砲身は短すぎるのと、基部形状が大幅に異なります。
    デッキブルー部分を塗装したらマスキングして乾燥待ちをかねて作業終了です。

2011/10/22

  1. 主砲





    マスクを行ったら、イタリア海軍軍艦色(2)を所定の位置に吹きます。
    救命ボートを配置して錆汚れを塗布して、主砲完成です。機銃は最終的にレジン製のものを設置していきます。
    主砲を船体に取り付けて中央構造物塗装準備へ移ります。仮組みして迷彩の境界のあたりを取って行きます。
    中央構造物は多分組みすぎたら塗装が困難になると思うので、ユニットごとにあたりを取って塗装するのが好ましいです。

2011/10/25

  1. 中央構造物





    中央の台座に艦橋基部、第壱煙突は取付てしまっているので、仮組みして、迷彩境界をガイド引きしてマスキングします。その他の取付前のものは仮組みしてガイド引きして各個塗装します。
    細かなレタッチは後程するにして、マスキングが困難な部分はそのまま塗装して行きます。一通りユニットの塗装が終了したら組み上げていきます。
    今更感はありますが、摺り合わせはきちんとしておかないと、マストが穴に挿入できない、台座の型にはまりきらないなどが発生します。
    一通りユニットの接合が済みましたら、後で出来なくなると困るのでこの段階でのレタッチを先に行っておきます。

2011/10/26

  1. 最終仕上げ





    いよいよ最終仕上げ、可能であれば今日完成を目指します。
    兵装関連を塗装して、迷彩マスク塗装>設置、数ヶ月前に準備していた各種ボート類の積載、艦載機の製作。艦載機は上面暗緑色、底面明るいグレーで塗装、真っ赤に塗りたくなる衝動を抑えて、デカールを貼り、1機は運搬台、1機は運搬荷車に乗せてみました。
    20mm連装機銃は既述の通り、スクラッチですが、35mm機関銃は銃身の太さを考慮して、キットのままにしてみたのですが、やっぱり、納得がいくものでは無いので、20mm機関銃は帝国海軍25mm機銃銃身を採用しましたが、この35mm機関銃はボフォーズ40mm対空砲の砲身を使用します。この艦を手に入れられた方はその違いをお楽しみ下さい。(楽しめるモンなのかは別として(;´Д`))




    かなり時間が掛かってしまいましたが、機銃関係が終了しましたので、墨入れ、ウォッシングでウェザリングを行い、トップコートを吹き十分乾燥させます、その後、張り線、その他小物を配置、イタリア海軍旗は自作のデカールで作成して、アルミホイルをはさみ、後檣に掲揚桁を用意して掲揚します。今のイタリア海軍旗とはデザインが違うはずなので、王国旗の上に王冠のついたタイプのものを作成しました。
    これで完成です。
    完成まで都合5ヶ月、最も過酷な作業は甲板のマスキングでした。でも、楽しかったです。

完成写真

HULL SCAPE

ZOOM UP

WATERLINE VIEW

 





撮影環境
ミニクリプトン球(電球色)4燈直射による自作撮影ブース
撮影に使用したカメラなどの機材
Nikon D90, Nikon AF-S NIKKOR 24-85mm, Nikon AF-S NIKKOR 18-55mm, Kenko CLOSE-UP Lens f330 52mm, SLIK三脚
撮影時のカメラの設定値
F-18, NOFLASH, ISO100-1400, 露出補正+1.7

製品所在

2隻同時製作
艦番1:千葉県在住のコレクター様所有
艦番2:建艦中途

あとがき

5ヶ月掛かった内、数ヶ月はピットロードコンテスト入賞作品の加賀1941建艦の為、マスキングしたまま建艦停止していたラテックス硬化事件からなんとか完成。今日2011年10/27竣工です。美しい独特のフォルムが印象的な、活躍の場を見なかった不運の戦艦ローマ、この次はウェストバージニアを建艦したいのですが、キットがありません。なので、プリンツオイゲンあたりを考えてます。
ローマの艦載機は紅の豚機がお似合いです。

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