概観諸元

分類:陸上偵察機 クラス:偵察機
機体略号:R2Y
運用開始:18試 試製のみ 2機製造 1機完成
名称:景雲(けいうん)
型式:-
製造:海軍航空技術廠 (空技廠)
全長:13.05m 全幅:14m  全高:4.24m 自重:-kg (全装備重:8,100kg)
兵装:なし
乗員:2~3名
エンジン: 愛知ハ70 01型 液冷倒立V双子型24気筒 3,400 hp
最高速度:741km/h
航続距離:3,610km(正規)
上昇限度:11,700m
コードネーム なし

概要

景雲(けいうん)とは、太平洋戦争中に試作された日本海軍の偵察機。機体番号は「R2Y」。
胴体中央部に双子型の発動機を配置し、延長軸で機首のプロペラを起動させるというユニークな形態の偵察機であった、二十年五月二度の試験飛行を行ったが、エンジンの不調等で所定の性能に達しないまま終戦を迎えた。
1943年(昭和18年)、空技廠は最高速度740km、航続距離3,333km以上という高性能の高々度偵察機の開発を開始した。
これが、18試陸上偵察機「景雲」である。
景雲は当時の戦闘機を凌ぐ高性能を実現するために、様々な新機軸が盛り込まれた機体となった。 エンジンは高出力を確保するため、アツタ30型発動機を並列に組み合わせたハ70である。 これを胴体中央部に搭載し、4m超の延長軸で機首の6枚プロペラを起動させる形とした。 これは、ドイツから輸入したHe 119高速爆撃機の構造を参考にしていた。 また、排気タービンや気密室を完備し、降着装置は前輪型とした。その結果、おおよそ今までの日本機とは異なるユニークな外観の機体となった。
1944年(昭和19年)6月に戦局の悪化から試作機種の整理が行われ、景雲もその対象にあげられた。しかし19年秋、三菱で開発中のネ-330ジェットエンジンの開発のめどがつき、現在開発中の機体の中ではジェット化が一番容易なスタイルであるとして本機に白羽の矢が立ち、空技廠から景雲をジェット攻撃機化した「景雲改」の開発が提案された。結局この機体の性能試験のために景雲の試作は続行されることとなった。
1945年(昭和20年)4月に試作1号機が排気タービンを装着しない形で完成し、5月に木更津飛行場で試験飛行を行った。しかし、発動機の不調のためまともにテストができず、2回目の飛行時にはエンジン室内で火災が発生、緊急着陸し機体は小破した。その後1号機はエンジンの換装中に空襲を受け破壊された。総飛行時間はわずか10分程度であった。完成したのは試作1号機のみで、終戦時には2号機が組み立て途中だった(1・2号機とも爆破処分され、海に投棄されたとも言われる)。
本機は本来の開発意図であったジェット化どころか、そのための試験機であるレシプロ型の試験さえほとんど行えず、機体に秘められた先進性と可能性をほとんど示すことが出来ないままに終わってしまった。本機がジェット化が容易とされた理由は、延長軸による駆動という、エンジンの位置による重心移動の少ない点もあるが、三車輪式の降着装置、インテグラルタンク、並列複座の機密室等による利点もあった。当初のジェット化第一案では、胴体からレシプロエンジンを撤去し、ここを燃料用のスペースとする予定であった。後期の第二案では、胴体内にジェットエンジンを内蔵し、機首にインテークを設け、胴体後部に二個所の噴気口を備えたものとなっていた。

Wikiより抜粋

系列機:

使用部品

試製景雲

1号機

  1. 製作工程




    1970年代少年の頃からの指向性ですが、珍しいこと(もの)に惹かれる性質があり、景雲です。(*´ェ`*)
    前回の零戦52型以降、様々なメジャー機のリクエストがありましたが、後日製作ということで、早速製作開始です。
    キットはモノクロ箱からの変更とのことらしく、(すいません、そのことは知りませんでした。ネットで記事発見)ファインモールドにしては、古いキットなのでしょうか?
    合いはあまりよくなく、バリも相当、部品はパーティングラインで接合位置ずれによる左右形状が異なるなど、色々ありますが、加工する楽しみはあるので、それはそれで、良いじゃないかな。
    ということで、コックピットから機体、主翼、その他と作業を進めます。
    コクピットは指定通り、中島系機内色を使用して、墨入れ、ディテールアップ、シートベルト設置を行います。機体の貼り合わせ時、機首部分に粘土などでバラストを埋め込みます。コレを忘れると、完成後、機首が上むいたままになります。主翼下部のエアインテイクは、メッシュを内部に仕込ませて、フラットブラック塗装を行います。
    仮組みで、胴体と主翼を合わせ、立たせてきちんと立つかチェックします。





    プロペラは内帯と外帯を黄橙色に吹いた上に1mmマスクを施し、レッドブラウンを吹きます。
    カウルをマスクしたら、質感と、光透過防止の為、下地に、シルバーを吹いて、その上に暗緑色を吹きます。





    識別帯は、マスクを施して、黄橙色を吹きます。
    日の丸は今回も塗装再現です。マスクを用意して、白丸>赤丸と塗装します。胴の左日の丸はチッピングして、エンジン焼き付きの後遺症を再現してあります。




    ここまでの状態の撮影です。
    この後、底面マスク処理、試機用塗装を施し、ピート管を2本の真鍮パイプで作成、脚等の塗装、レタッチを行い。完成です。
    プロペラは固定してありませんので。自由な位置で停止させることが可能です。
    プロペラを取り外した位置に、開口して、半田棒を油粘土に挿入してウェイト調整してあります。
    アンテナ線は0.3号のニッケルチタン線を用いています。

完成写真

LAND SCAPE

CLOSE UP

horizontal VIEW

 



撮影環境
ミニクリプトン球(電球色)6燈直射による自作撮影ブース
撮影に使用したカメラなどの機材
Nikon D90, Nikon AF-S NIKKOR 24-85mm, Nikon AF-S NIKKOR 18-55mm, Kenko CLOSE-UP Lens f330 52mm, SLIK三脚
撮影時のカメラの設定値
F-18, NOFLASH, ISO100-1400, 露出補正+1.7

製品所在


皇紀弐六七弐年四月四日完成
売却額 5,000円にて海外コレクター様に売却

あとがき


子供の頃は、キットとして存在しないだろうと思っていた機体です。この機体は、焼却後海没処分にされたらしいです。

編集 岵囃子裕二(タヌポンの工廠長)@軍艦堂 トップへ